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2011年~地球環境にも優しい段ボール

そして現在、社会の成熟化とともに、人々の生活もゆとりや心の豊かさが求められるようになり、地球環境保護への関心も高まっています。段ボールも単に便利さだけを追求するのではなく、より省エネ・省資源を意識した省包装やリサイクルが注目されるようになりました。

日本での紙のリサイクルの歴史は古く、遠く平安時代にまで遡るといわれています。貴重品であった紙を古紙として回収し再生利用することが、昔から「もったいない」という精神をベースに連綿として今日まで受け継がれてきました。その中でも、段ボールは特にリサイクルシステムが確立されており、そのリサイクル率は約95%以上にも達しています。

環境保護への意識がますます高まる中、あらためて段ボールの環境性能と優位性が見直されています。2011年3月に発生し、東北を中心に未曽有の被害をもたらした東日本大震災により、段ボール産業でも大きな被害を受けましたが、復興需要や代替え生産もあり段ボールの生産量は前年を上回りました。その後も、順調に伸びを回復していましたが、2020年のコロナ禍で一時減少したものの、2022年には段ボール生産量は過去最高の146.5億m²、国民一人当たり117.24m²となりました。

これからの段ボール産業には、生産〜輸送〜利用〜回収〜再利用まで、段ボールのサプライチェーンのさまざまなニーズを解決する包装提案が求められるようになるでしょう。これからも段ボールの進化はとどまることはありません。もっと便利に、もっと使いやすく、そしてもっと環境に優しく。段ボールは人々の暮らしに寄り添い、豊かな生活と経済社会をしっかりと支え続けてまいります。
古紙回収の様子
段ボールシート製造
段ボールケース製造
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